7600が77年に発売されていますが、その11年後の88年に発売されたアナログの12バンドモデルです。 定価は￥16100で先行機種の7600が¥21600したのに比べると可成り安くなっています。 厳密に言えば7600は直接の後継機として7600Aがありましたが、此方では割愛します。 7600が短波5バンドであったのに対し7601は10バンドもあり、当時放送局の少なかった10〜12mバンドのみ外してありましたが、実質的には短波の殆どのバンドがカバーできていたかと思います。 内部の写真を最後に載せましたが、7600の欠点とも言えるスピーカーエッジのグリルへの貼りつきも回避された設計です。尤も内部は複雑で、故障すると正直小生の手には負えません。 この個体は非常に状態が良く、キズも汚れも40年近く経ったモデルとしては最上等の方でしょう。プッシュスイッチに多少の雪辱不良がありましたが、何度もオンオフを繰り返して問題は無くなっています。ガリルイ無し、LEDのチューニングも動作しており、音も非常にクリアです良いと思います。アナログモデルとしては完成形の一台でしょう。 電池とオリジナルでは有りませんがトランス式のAMアダプター遠お付けします。 電波状況を調べる会社の方が仕事で使う位、今でも高性能アナログラジオとして価値は大きいと思います。 ここからは爺いの独り言 7600は良いモデルで、スピーカーを壊しながらも10台以上扱いましたが、後継機の此方は多分これで2台目か3台目位です。ラジオとしての出来は多分此方の方が良い様に思いますが、発売時点ではBCLブームはとうに過ぎており、国内ではそれ程多くは売れなかったのでしょう。スピーカーエッジが貼り付いていないのは大きな進歩ですが、殆ど弄れる部分が無くなって寂しい限り。 ザ感度シリーズと同じ仕組みのスライドボリュームが付いていて、カーボン汚れがつかないかが気になるところです。 美品なのでお勧めします。 お届け翌日迄、評価前の不具合には返品を含めて対応します。