商品：　日本剃刀　吾妻　純玉鋼別打実雄作 　　 状態：　　　 擦り減りあり。　　 先端に向けてのテーパリングあり。 刃付け済み。髭剃りにも体毛の処理にもお使いいただけます。　 　　 全長１5ｃｍ　　 刃渡り（先端から顎までの長さ）４．２cm前後 刃幅（刃先から峰までの幅中央）１．５５ｃｍ前後　 刃先と背（スパイン）をテーブルに密着させた時の背の高さ４．８ｍｍ前後　　　 推定角度：　arctan(０．４８/1.55) = 17.206度　　 重量：　２8ｇ コメント：　　　 この実雄さんという鍛冶師さん、有名です。理由は彼の名前がスタンプされた日本剃刀が多い。　　 吾妻や花正が主な作品なんですが金物屋さんの丸井特選だろうが老舗の菊ひだりだろうが個人鍛冶師の銘以外だと結構な確率で実雄さんversionが存在してます。　　 良いように考えると彼の名前が入っている方が売れた。まあ目立つのが好きだったのかもですが。　　 　 ”少し普通の玉鋼剃刀より鋭いけど鋭すぎず、研ぎやすい”そんな印象です。 一般に玉鋼は研ぐのが楽で肌当たりが良いのですが…剃刀の研ぎや革砥の扱いに慣れると普通の剃刀でも玉鋼と似たような刃を付けられるようになります。 玉鋼というのは手短に言うと日本刀の材料になる鉄です。　　 長々とした説明。　　 明治に決められた日本の伝統的な製鉄法で作られた鋼、和鉄の等級。最初は二級品を表す言葉だったんですが、民間からの和鉄供給がなくなって日本刀の材料供給のために靖国神社で製鉄を始めるに当たり、玉という言葉が気に入られたのか最高品質の和鉄が玉鋼と定められました。　　 何故和鉄が必要だったかといいますと、鉄は内包する不純物で性質が違って来るからだそうです。純粋な鉄は錆びないなどと言われる程違うとか。ですから日本の鍛冶師の伝統的な技が和鉄を鍛えるための技である以上和鉄がないと伝統の継承が…という話だったそうです。　　 　　　　 なお、安く玉鋼の剃刀がほしい方は気長に探すと安くで掘り出し物が見つかります。供給も少ないですが、日本国内に需要が殆ど無いですからね（笑）。 剃刀　和剃刀　カミソリ　古い　レトロ　ヴィンテージ　昭和　アンティーク　理容　床屋　藤助　…